DEEP☆KICK 31
~DEEP☆KICK 53kg級 初代王座決定戦~
2016年 11月3日(木・祝)
大阪市・東成区民センター大ホール
OPEN 13:00/START 13:30
大盛況で終えた前回のDEEP☆KICK 7周年30回記念大会。その日に行われた新設53kg級初代王座決定トーナメント1回戦は、DEEP☆KICKに新しい風を吹き込んだ。その激しい1回戦をくぐり抜けた猛者たちが今大会のワンデートーナメントで王座を決める。
今大会で行われるワンデートーナメントの準決勝では、前回の1回戦で黒田勇斗(隆拳塾)を1ラウンドでマットに沈めた玖村将史(NJKF/K3B)と、政所 仁(魁塾)に力の差を見せつけ勝利した多根嘉帆(直心会)が対戦。もうひとつのブロックでは、市村大斗(多田ジム)に圧勝した松岡宏宜(闘神塾)と、鷹介(Warrlor Osaka)から逆転KO勝ちを収めた一樹(PLACE-K)が対戦する。
メインイベント トーナメント決勝戦、優勝候補筆頭の玖村将史を激闘のすえ下した多根嘉帆と、対一樹戦でフルラウンドを闘った松岡宏宜が、DEEP☆KICK 53Kg級の初代王座を賭けて争った。
開始のゴングと同時にパンチで打ち合う両者、多根のパンチが確実に松岡の顔面を捕らえる。松岡も怯まずフックを返していくが、多根が的確なパンチでダメージを与えていく。多根の膝蹴りを交えた速射砲に松岡はダメージを負うも何とか倒れずに踏ん張る。
多根はチャンスとばかりにコーナーに詰めて飛び膝蹴り一閃。松岡は倒れこみレフェリーは直ぐに試合をストップ。1ラウンド1分44秒で多根のKO勝利となりDEEP☆KICK 53Kg級の初代王座に輝いた。
▼メインイベント DEEP☆KICK53kg級 初代王座決定トーナメント決勝戦(延長1R)
◎ 多根嘉帆(直心会)
× 松岡宏宜(闘神塾)
TKO 1R 1'44" ※飛びヒザ蹴り
※多根がDEEP☆KICK53kg級初代王者に
セミファイナル2、RIZINにも出場した祐毅(TeamFreeStyle)と、これまで55kg級で戦ってきた笹木一磨(NJKF/理心塾)が階級を上げての参戦。
1R、祐毅が体格を利用して圧力をかけるが笹木もさがることなく打ち合いに応じる。パンチをもらっても笑みを浮かべて挑発する笹木、前蹴りをうまく使い距離をとり祐毅のプレッシャ-をかわしていく。2R、笹木が勝負をかける、パンチでロープ際に追い込みヒザ蹴りでダウンを奪う。
焦って攻撃を仕掛けた祐毅の顔面を、狙いすました笹木の左ハイキックが捉える。祐毅の意識がとび倒れたところでレフリーが試合をストップ。55kgから階級を上げてきた笹木がランカ-の祐毅を倒し60kg級でのベルト戦線をアピールした。
▼セミファイナル2 60kg契約 3分3R
× 祐毅(TeamFreeStyle)
◎ 笹木一磨(NJKF/理心塾)
TKO 2R 2'28" ※左ハイキック
セミファイナル1、NJKFランカ-の西岡和久(NJKF/誠至会)と、HEATを主戦場として活躍する田中STRIKE雄基(BFA-SEED)の対戦。田中はDEEP☆KICK初参戦となる。
序盤西岡がパンチとローで田中を攻めるが、田中は落ち着いた動きでミドルキックを返していく。田中がパンチで前に出ると西岡がコーナーに詰まる、田中の豪快な右フックで西岡がダウン。西岡は足をふらつかせながら立ち上がるもダウンカウント10が数えられ試合終了。田中がDEEP☆KICK に鮮烈なインパクトを与えた。
▼セミファイナル1 70kg契約 3分3R
× 西岡和久(NJKF/誠至会)
◎ 田中STRIKE雄基(BFA-SEED)
KO 1R 1'22" ※右フック
また、セミファイナル前、第2代DEEP☆KICK 55kg級王者 田中一輝(月心会)引退エキシビジョンマッチと、引退セレモニーが行われた。このエキシビジョンマッチは、1分3Rで行い、各ラウンドで田中選手とゆかりのある選手が登場し、計3名とエキシビジョンマッチを行うかたちだ。
対戦相手の一人目は、2013.2.10『DEEP☆KICK 14』で、田中選手と熱戦を繰り広げた戦友でもある大樹選手(NJKF/ARENA)。二人目は、同じ月心会所属で共に汗を流してきた大親友、川崎真一朗選手。最後に、田中選手のデビュー戦2010.4.4『DEEP☆KICK 3』での対戦相手、中川幸樹選手(魁塾)、以上の3名で行われた。
▼田中一輝(月心会)引退エキシビジョンマッチ
大樹(NJKF ARENA)
川崎真一朗(月心会)
中川幸樹(魁塾)
このDEEP☆KICKのリングでプロデビューを果たし、これまでDEEP☆KICKに数々の功績を残した田中選手には、DEEP☆KICK代表 小松憲吾より記念品が贈呈され、引退の10カウントゴングが鳴らされた。
▼第7試合 60kg契約 3分3R
× ライヤマン(ナックルズGYM)
○ 谷岡祐樹(パラエストラ加古川)
判定0-3(27-30、27-30、27-30)
▼第6試合 50kg契約 2分3R
△真優(月心会チーム侍)
△SASORI(テツジム)
判定0-1(28-29、29-29、29-29)
▼第5試合 58kg契約 3分3R
◎ 雄大(TeamFreeStyle)
× 勇哉(WarriorOsaka)
TKO 2R 2'12" ※右フック
▼第4試合 65kg契約 3分3R
× RYOTARO(大原道場)
○ 成川 駿(パラエストラ加古川)
判定0-3(28-30、28-30、29-30)
53kg級 初代王座決定トーナメントもうひとつのブロック準決勝は、一樹VS松岡宏宜。破壊力が売りの一樹に対してスピードが売りの松岡の一戦、どちらも一発で倒せる力を持ち合わせている。
互いに決勝戦に勝ち上がりたい気迫と、倒すか倒されるかの緊張感のなか、こちらも全力でぶつかり合う激戦となったが、攻撃力に優った松岡が判定3-0で勝利し決勝戦にコマを進めた。
▼第3試合 DEEP☆KICK53kg級 初代王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
× 一樹(PLACE-K)
○ 松岡宏宜(闘神塾)
判定0-3(28-30、28-30、28-29)
※松岡が決勝に進出
第2試合トーナメント準決勝は、玖村将史VS多根嘉帆。ともに優勝候補でもあり事実上の決勝戦との声も上がるほど、結果としてもこの試合が今大会で最も激しい戦いとなった。
通常ワンデートーナメントは、決勝に備え体力を温存しダメージを極力少なくしなければならないが、その反面、負ければそこで終わりとなるため駆け引きを要する。しかし、玖村VS多根戦に駆け引きはなく、互いが全力でぶつかり合う決勝戦さながら、まさに激闘を演じた。会場が割れんばかりの歓声の中、熱戦を制したのは多根だった。勝率、KO率でまさる玖村だが、その激しい攻撃に耐え、回転の速い攻撃で玖村をダウン寸前まで追い込んだ多根が判定2-1で勝利した。
▼第2試合 DEEP☆KICK53kg級 初代王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○ 多根嘉帆(直心会)
× 玖村将史(NJKF/K3B)
判定2-1(30-28、30-28、28-30)
※多根が決勝に進出
第1試合では、53Kg級初代王座決定トーナメントのリザーブファイトとして、1回戦で敗退した鷹介(Warrior Osaka)と政所 仁(魁塾)が対戦した。
お互いが様子を見る静かな立ち上がり。中盤になり試合が動く、鷹介が政所の右ストレートに左フックをあわせてダウンを奪う。政所はなんとか立ち上がるも、すぐに膝とパンチで2度目のダウンを奪われる。後がない政所だが、ラウンド終了のゴングに救われる。1ラウンドを何とかしのいだ政所は2ラウンドに入り徐々にダメージが回復。逆にボディとローを効かせていく。3ラウンド開始早々、政所の執拗なボディ攻撃でガ-ドが下がる鷹介の顔面に、政所の飛び膝けりがヒット。鷹介は失神して担架で運ばれ、政所が逆転KO勝利でリザ-ブファイトを制した。
▼第1試合 DEEP☆KICK53kg級 初代王座決定トーナメントリザーブファイト 3分3R(延長1R)
× 鷹介(Warrior Osaka)
◎ 政所 仁(魁塾)
TKO 3R 0'33" ※飛びヒザ蹴り
〈オープニングファイト〉
本戦前のオープニングファイトでは、アマチュアキックNEXT☆LEVELのタイトルマッチ『TOP☆RUN』が行われ、全階級の王者が決定している。
▼OP第9試合 TOP☆RUN65㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
○ 山崎優輝(多田ジム)
× 佐野克海(NJKF/拳之会)
判定3-0(29-28、29-28、30-27)
※山崎が新王者に
▼OP第8試合 TOP☆RUN60㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
○ 堀池空希(究道会館)
× 西尾仁徳(拳心會館)
判定0-1(29-30、30-30、29-29)
延長3-0(三者とも10-9)
※堀池が新王者に
▼OP第7試合 TOP☆RUNガールズ50㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
○ 牧野紗那(魁塾)
× 向井夢月(NJKF/健心塾)
判定1-0(29-28、29-29、29-29)
延長3-0(三者とも10-9)
※牧野が新王者に
▼OP第6試合 TOP☆RUN55㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
◎ 上野幸輝(直心会)
× 小山なつめ(Warrior Osaka)
TKO 2R 1'57" ※パンチ連打
▼OP第5試合 TOP☆RUN50㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
× 城市寿仁亜(team YAMATO)
○ 前薗輝久(月心会チーム侍)
判定0-3(27-30、27-30、28-30)
※前薗が新王者に
▼OP第4試合 TOP☆RUN45㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
× 山脇飛翼(隆拳塾)
○ 杉浦亘哉(拳心會舘)
判定0-3(三者とも28-30)
※杉浦が新王者に
▼OP第3試合 TOP☆RUN40㎏級王者決定戦 2分3R(延長1R)
× 石田龍大(拳心會舘)
○ 濱田祐生(山口道場)
判定0-3(三者とも29-30)
※濱田が新王者に
▼OP第2試合 TOP☆RUN35㎏級タイトルマッチ 2分3R
△ 山口 瑠(拳心會館)
△ 南端寅之介(隆拳塾)
判定1-1(30-28、29-30、29-29)
※山口がドロー防衛
▼OP第1試合 TOP☆RUN30㎏級タイトルマッチ 2分3R
× 杉浦 輝(拳心會館)
○ 松田龍聖(大原道場)
判定0-3(28-30、28-30、29-30)
※松田が新王者に
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